この記事は、2022年初夏に行われる小沢健二さんのツアー『So kakkoii 宇宙 Shows』のグッズである電子回路の袋に貼られたシールの地図に描かれた星座の場所について記載をしています。
はじめに
2022年5月25日、小沢健二さんがSNSを投稿。6月に行われる『So kakkoii 宇宙 Shows』のグッズのひとつである電子回路を実物の写真付きで公開しました。
公開して下さって嬉しいです。
ありがとうございます。
電子回路について
電子回路は一般的なライブで言うペンライトのようなもので、クリスマスツリーに巻く電飾のような、透明なコードにLEDが沢山付いたものです。
コードなのでライブではペンライトのように持たなくても手首に巻いたり首に掛けたり、頭に被せたり(ライブで踊ると外れやすいので飛ばないようにする工夫が必要ですが)、またコードなので好きな形にすることができ、非日常を演出する部屋のインテリアの装飾としても使えます。
ライブ会場の暗闇で使用するととてもきれいで、ライブの非日常感を演出する、今や小沢健二さんのライブにはなくてはならないものです。
電子回路が初めて導入されたのは、2016年初夏に行われた『魔法的』ツアーでした。
「魔法的電子回路」という名前で、電子回路の光はブルー、ヴァイオレット、レッド、グリーンの4色が販売され、本体の色はそれぞれの光の色が塗られた、まさに電子回路のようなシンプルなデザインとなっていました。
2017年夏に小沢健二さんがライブを行った『Fuji Rock Festival』でも「魔法的電子回路FUJI 729」として、本体のデザインもフジロック仕様で販売されました。
電子回路の光は新色のウォームホワイトでした。
その際は現地だけでなく、フジロックのサイトで購入することもできました。
確認したら、今も買うことが出来るんですね。
以前見たら買えなくなっていたような気がしていたのですが...気のせいだったかな。
そして2018年春に行われたツアー『春の空気に虹をかけ』では、電子回路の光は5色のマルチカラー(ブルー、ヴァイオレット、レッド、グリーン、ウォームホワイト)となり、本体にツアーのタイトルロゴのデザインをモチーフにしたデザインが描かれた「空虹回路」が販売されました。
実際にライブで使用している様子は『流動体について』MV冒頭で見ることができます。
下のMVの10秒辺り、電子回路がきらめく「魔法的」ツアーの様子が一瞬映ります。
今回のツアーは、ピンクと緑の電子回路が演出に関わってきそうですね。
魔法的電子回路のピンクと緑でも良いそうですが、なんと今回の電子回路は特別仕様。
小沢健二さん曰く、この特別仕様には「ああああっ! っとなるはず」、とのこと。
そして「後日も」とは...?
いったいどんな仕様なんでしょうね。
光の色なのか、デザインなのか、それとも最近のライブによく見られるような、光り方がライブの演出に連動するような仕様なのか、それとも...?
そう言えば、電子回路の本体は、フジロック以来毎回ライブのタイトルロゴにちなんだデザインになっていますが、さて今回はどんなデザインになっているのでしょうか。
今から実物を入手して、ライブ会場で使用するのがとても楽しみです。
袋のシールに描かれていた地図と星座と『運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)』
さて、本題です。
今回公開した写真は袋に入った電子回路を写したものでしたが、その袋にはそれぞれ緑とピンクのシールが貼られていました。
シールには地図の様なものが描かれ、地図には星座のようなものが描かれています。
このシールの色と地図、そして星座...。
これはまさしく『運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)』のシングルCDと、それと同日に再発されたファーストアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』のデザインや色を反映したものですね。
12月22日、1stアルバム『犬』新デザインで生産再開、新作シングル『運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)』発売。自分デザインです。布張りケース、大昔の手書き歌詞、恥ずかしのライナーノーツ。盤面は透明なNYCの地図と旗を持った写真。完全限定生産。ご予約、ぜひです。 pic.twitter.com/g39aoIHf12
— Ozawa Kenji 小沢健二 (@iamOzawaKenji) December 10, 2021
アルバム『So kakkoii 宇宙』は2019年発売、『運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)』(以下『運命UFO』)と『犬は吠えるがキャラバンは進む』は2021年発売ではありますが、それぞれは今回のライブでもそれらの曲たちが密接に繋がっているということなのでしょう。
地図と星座は『運命UFO』のCD盤面に描かれ、また同曲のMVにも出てきました。
昨年末の2021年の年末に発売された運命UFOのトートバッグ「大型UFO/地図/星座トートバッグ」の記述によると、地図の星の位置は実際の場所を示しているということなので、今回もその可能性が高いです。
というわけで、それらの場所がどこを指すのか検証してみました。
『So kakkoii 宇宙 Shows』の電子回路の外装の袋のシールに描かれた星の場所をGoogle Mapにプロットしてみた
地図は水辺の部分に色が塗ってあるだけのシンプルな描き方のようです。
NYCの地図が道路まで細かく描かれていたのとは対照的ですね。
今回の地図では、むしろ水辺と陸が重要なのかもしれません。
また、「新宿」「港区」「羽田」と書いてあるので、どうやら東京の地図のようです。
地図の下には3箇所ともに4桁の数字が2つ書いてあります。
「19〇〇」なので、年代でしょうか。
数字は微妙に異なるので、その場所に関係する何かを示しているのかも知れません。
国土地理院の地図を基に作っているのだとすれば、地図が製作された年を示しているだけなのかも知れませんが、このブログでは少し深読みをしてみたいと思います。
その辺りの時期のその地域の状況を知って欲しい、ということなのかもしれないので。
シールは全体が公開されていないためまだ完全な情報ではありませんが、とりあえず分かるところをGoogle Mapにプロットしてみました。
So kakkoii 宇宙 Shows 電子回路のシールに記載の地図と星座を落とし込んだGoogle Map
(※シールの全体が見えないため2022年5月時点では地図としてはまだ未完成の状態)
また、投稿画像は斜めから撮影しているので、少し角度を補正してみました。
![]() |
小沢健二さんの投稿写真をまっすぐに補正した画像 |
シールが真っ平ではないため少しいびつな形になってはいますが、これで緑のシールについてはほぼ真上からの比較的まっすぐな地図に見えるかと思います。
次に、シールに描かれた地図について詳しくみていきましょう。
「港区」と書かれた地図と星の位置
「港区」と書かれた右上の地図は東京湾岸、お台場などの埋め立て地を含む範囲だと思われます。レインボーブリッジや台場址が見えるためです。
地図の下には「1974 1945」の数字があります。
縦に帯状に塗り潰された箇所と「1945」の数字について
間を少し開けて、縦に2つの帯状の塗り潰し。
これらの塗り潰しのような帯は、何を示しているのでしょうか。
1945年当時はまだ埋立地が建設中或いは無かったことから、1945年当時この地域はまだ何もなかった、ということを示しているのかも知れません。
また、今回のツアーは「白昼夢を見るように、時間の流れから外れてしまう? 仕掛け」をしているようなので、1945年と現代の東京湾岸が混ざり合ったような、ライブ会場周辺の時空の歪みのようなものを示しているのかも知れません。
ライブは「非日常」の空間ですが、ここ2年の世の中では、何が日常で何が非日常か、よくわからない。
— Ozawa Kenji 小沢健二 (@iamOzawaKenji) May 14, 2022
今回のツアーでは、白昼夢を見るように、時間の流れから外れてしまう? 仕掛けをしています。チケット一般発売、このあと午前10時から。 https://t.co/XI2DZCV7Nl pic.twitter.com/gQvu2lOYRm
「1974」の数字について
1974年の東京湾岸について調べたのですが、よくわかりませんでした。
この頃はお台場や青海の埋め立て地は出来ていて、現在もお台場にある「船の科学館」がこの年に完成しましたが、埋め立て地は殆ど整備されておらず、レインボーブリッジもまだありません。
(レインボーブリッジは1987年に着工。)
強いて言うなら、1974年は現在の有明に相当する13号地埠頭に外貿定期船ふ頭とフェリーふ頭3バースが完成し、本格的なフェリー輸送が開始された年のようです。
なお、レインボーブリッジ周辺は屋形船の上で満島ひかりさんとデュエットをした『ラブリー 東京湾上屋形船Liveは雨』の場所でもあります。
東京湾岸の埋め立て地は段階を踏んで開発が行われていきました。
埋立地が建設、開発されていく様子が紹介されているサイトがありましたので、以下にリンクを貼っておきます。
星の場所について
●は見える限り2つありますが、その2つの●の間にもう一つの●がありそうです。
・右側の●:ツアー会場の有明ガーデンの場所
この●部分は先述の通り水辺が帯状に消されていますが、位置的には『So kakkoii 宇宙 Shows』の最後に行われる会場、有明ガーデンシアターの場所であると考えられます。
水辺や陸地の様子が分からなくなっているのは、1945年当時、有明周辺は埋立中でまだ完全に陸地化されていなかったことを示すのかもしれません。
・真ん中の見えない●:東京タワー(高い塔)
上に重なっているピンクのシールで隠れて見えませんが、星座のラインが交わるところに●があるとすると、ちょうど東京タワーの辺りだと分かります。
東京タワーと言えばアルバムの中の曲『高い塔』ですね。
・左側の●:三田小山町(アルペジオ)
「港区」の文字の北西の●は隣の「新宿」の地図上に描かれているとも考えましたが、「港区」の地図の南西の角よりも東側にあるので、「港区」に相当する場所だと判断しました。
三田小山町は『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』シングルCDのジャケット写真が撮影された場所です。
詳しくは当ブログの下記の記事に記載してあります。
本来ならば三田小山町の脇を通る渋谷川水系の古川が記述されていてもおかしくないのですが、地図上では記載はされていません。
川はGoogle Mapなどで縮小すると細過ぎて川のルートが見えなくなるので、この地図では省略したのかもしれません。
「羽田」と書かれた地図と星の位置
地図は羽田空港周辺の埋め立て地のようです。
地図の下には「1945 1974」の文字があります。
地図上には羽田空港のD滑走路とそこに繋がる連絡誘導橋がない
現在は羽田空港の南東にD滑走路とそこに繋がる連絡誘導橋がある筈なのですが、地図上にはそれらは描かれていません。
D滑走路が2007年3月に着工し、2010年10月に供用を始めたことを考えると、この地図はそれ以前の羽田空港周辺を描いている可能性があります。
また、この地図には1997年3月に供用を始めた新C滑走路があります。
これらのことを考えると、この羽田周辺の地図は1997年から2007年までの羽田空港の様子を描いているものと思われます。
「1945」の数字について
1945年は羽田地域にとって激動の年でした。
1945年、終戦とともに東京飛行場(羽田空港の前身)周辺は米軍により接収され、地元住民は48時間以内に強制退去を言い渡されてしまいます。
整地と埋立地の造成後、羽田一帯は広大な滑走路を有する飛行場として整備されます。
「1974」の数字について
1974年の羽田の歴史について調べたのですが、よくわかりませんでした。
新たな国際空港である成田空港が開港され、国際線の機能が移るのは1978年ですし...。
ジャンボジェット機が導入されるのも1970年のようです。
星の場所について
「羽田沖 街の灯がゆれる」の歌詞にもある、『流動体について』でお馴染みの場所です。
この曲のMVでは羽田空港がしばしば登場します。
「空へ高層 新宿」と書かれた地図と星の位置
「空へ高層 新宿」と書かれた部分は手掛かりとなる地図の記載が少ないですが、「新宿」とある通り、新宿近辺だと思われます。
また、地図の下に「1984 1961」の文字があります。
地図上の北西から南東にかけて連なる水辺について
地図には北西から南東にかけて水辺の連なりがみられます。
これは「新宿御苑」の上の池、中の池の連なりと一致します。
なぜか下の池はありませんが、恐らく星座のラインが被っているため、デザイン上省いたのではないかと考えられます。
なお、新宿御苑のこれらの池は渋谷川水系の水源のひとつで、『泣いちゃう』MVでも登場した「原宿のキャットストリート」下を流れる暗渠、隠田川の上流に当たります。
「空へ高層 新宿」という記述について
「空へ高層 新宿」という記述は『強い気持ち・強い愛』の「空へ高く照らし出された高層ビルのすぐ下」という歌詞を思い浮かべます。
歌詞のこの部分については、以前2017年4月に放送されたテレビ番組『Love music』で楽曲制作当時にパークハイアット東京にいた時に生まれたと小沢健二さんが語っていましたね。
「1961」の数字について
戦後の経済成長に伴い首都圏へ人口と産業が都市に集中し、都心部が拡大していきます。
また戦後計画された復興事業は計画通りに進まず都市整備が大幅に遅れている状況でした。
無秩序に都市が拡大していった結果、都市の居住環境の悪化や住宅不足、インフラ整備不足や公共施設の不足など、様々な問題が出てきました。
そうした問題に対処するため、当時中央区や千代田区に集中していた都市機能を他所に分散させる構想が計画されます(首都圏整備計画)。
その一つに選ばれたのが新宿でした(そのほかの地域は渋谷・池袋)。
当時新宿駅の西口には「淀橋浄水場という大きな浄水場がありました。
新宿副都心計画はこれを「東村山浄水場」に移転し、その空いた土地に東京の都市機能を移転するという計画でした。
それに伴い、新宿駅西口と西新宿の再開発が進みます。
1961という数字は、新宿の副都心化に伴う新宿駅西口の再開発と関係しているのかも知れません。
1961年に国鉄・小田急・京王・営団地下鉄の間で四者協定が締結された。100万人を超える乗降客が集まっていた新宿駅西口において各交通機関利用者の円滑な相互移動のためには、各事業者が共有するコンコースを協力してつくる必要があったからである。この協定によって複雑な土地の権利関係を障害とせず、また東京都・建設公社を含めて公民一体となった体制が成立し、西口広場開発における多くの課題を解決させていった。」「こうして計画された西口広場は、1964年(昭和39)に東京オリンピックの閉会を待って着工されると順調に工事が進み、1966年(昭和41)11月に完成した。また、1968年(昭和43)には浄水場跡地を中心とした街区造成が完了し、新宿中央公園も開園した。これらの一連の工事が完了したことによって、(財)新宿副都心建設公社は担当した事業を終了させ、同年に解散した。
— Think!! Shinjuku 「新宿歴史コラム vol.8 新宿駅西口の開発と発展(戦後)」
以後、新宿でビル建設ラッシュ、「安田生命ビル」「東京厚生年金会館」「工学院大学」など
こうした新宿の変貌は、地図上の「空へ高層」の文字とも一致します。
なお『強い気持ち・強い愛』にゆかりのあるホテル「パークハイアット東京」は1990年に着工し、1994年に就工・開業します。
「1984」の数字について
1984という数字は、新宿がターミナル化する起点の年を示しているのかも知れません。1984年には新宿貨物駅が廃止されるなど、駅周辺は大きく様変わりしてゆきます。
ちなみに新宿貨物駅の跡地には、1996年にタカシマヤタイムズスクエアが進出します。
参考:新宿区史 「昭和36(1961)年」
星の場所について
もしくは東京オペラシティ?(神秘的)
新宿御苑からの距離を考えると、パークハイアット東京なのかな、と考えました。
『So kakkoii 宇宙』のアルバム全体の雰囲気がかなり『強い気持ち・強い愛』に近いものがありますし、2019年春に『強い気持ち・強い愛 1995 DAT mix』が公開されたこと、ご本人によってSNSで公開された筒美京平さんとのエピソードなどを踏まえると、今日の小沢健二さんを語る上では欠かせない場所や曲ではないかと考えたからです。
筒美京平さんへの追悼として、思い出です。どうしても派手な話(高級車とかワインとかお金とか)が並び、そこだけ切り取られると誤解されるので、抜粋・引用はしないでください。長い全体を、ある私小説、ある鎮魂歌、ある手紙として読んでいただけたら、うれしいです。 pic.twitter.com/AqxxaApsvQ
— Ozawa Kenji 小沢健二 (@iamOzawaKenji) November 15, 2020
でも、画面を補正してみたら、パークハイアット東京よりももっと南西寄りのような...?
とすると、コンサート「東京の街が奏でる」が行われた「東京オペラシティ」という可能性もあります。
東京オペラシティと言えば『So kakkoii 宇宙』にも収録されている曲『神秘的』が初めて公開、演奏された場所です。
『So kakkoii 宇宙』は『流動体について』に見られるような大編成のストリングスアレンジの曲もありますが、『神秘的』や『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』に見られるような、シンプルかつ美しいストリングスによって構成されている曲たちもあります。
そのルーツとして「東京オペラシティ」が選ばれたとも考えられます。
東京の街が奏でる
今、東京は大きな再開発の波が押し寄せています。
今回の地図に描かれた港区や東京湾岸、羽田、新宿も例外ではありません。
港区
港区では麻布台や三田小山町など、大規模再開発計画が幾つも進んでおり、高層ビルの建設が進んでいます。
港区によると、令和2年12月時点の都市計画決定による街づくり地区は54箇所にも及ぶようです。
都市計画決定による街づくり地区位置図をみると、非常に沢山の地域で再開発が計画されているのが分かります。
港区は今、最も再開発が進んでいて、これまでの街並みが一変しようとしている場所のひとつなのかもしれません。
東京湾岸
東京湾岸では晴海がオリンピックの選手村として開発され、その施設を高層マンションとしてそのまま活用されようとしています。
『いちょう並木のセレナーデ』に登場する「晴海ふ頭」も2022年春に運用を終え、建て替えが決まっています。
今回のツアーの最終会場である有明ガーデンシアター周辺の有明や豊洲も高層ビルが立ち並ぶ新興地となっています。
お台場もビーナスフォートや『魔法的』の会場だったZepp Tokyoが2022年に閉業し、新たな再開発が計画されています。
なお、東京湾岸の有明・豊洲・晴海辺りの比較的最近の様子については、2020年に公開された映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』にも出てきます。
観ていない方は是非観てみて下さい。
劇中では小沢健二さんの曲もかかります。
新宿
新宿駅の西口は現在再び大規模な再開発が予定されていますが、西口のロータリー周辺は大きく様変わりする計画になっており、小田急百貨店新宿のビルも建て替えが予定されています。
羽田
羽田周辺も空港施設が新たに作られた埋立地に移転し、その跡地には商業施設やライブハウス「Zepp Haneda(TOKYO)」ができるなど再開発が進められており、その様子は大きく様変わりしています。
先日の2022年5月23日の大阪のラジオ番組でも仰っていたのですが、小沢健二さんは東京だけでなく大阪や名古屋など、長い年月をかけて形成されてきた都市の街並みというものに関心があるようです。
今、そうした長い年月をかけて形成されてきた都市の街並みが再開発で無くなろうとしている。
これは東京だけではありません。
先日の大阪のラジオ番組でも、(大阪の日本橋が)再開発されるらしいけど、というようなことを小沢さんもちらっと仰っていたので、そのことを気にかけているのだと思います。
『So kakkoii 宇宙』のアルバムの曲たちを聴いて改めて思ったのですが、小沢健二さんの歌は「街が奏でる」ということがテーマのひとつであるように思えます。
もしかしたら「港区」「羽田」「新宿」がいずれも再開発や埋立により様変わりしている場所だということも、これらの場所を選んだ理由なのかもしれません。
さいごに:更に北西へと延びるラインの謎
そして新宿の●から北北西辺りに向かって伸びるラインがあることから、もう1つ●があることが予想されます。
しかし、これについては方角以外の手掛かりがないのでお手上げです。
東京ではないとしたら、方角的にはちょうど新潟方面を指している?とも思いましたが...
さすがにそれはないですかね。
(新潟はアルバム『LIFE』が生まれる直前のツアー『Disco To Go』でラブリーを初演した場所で、行きの新幹線や楽屋で直前まで歌詞を書いていたというエピソードがある)
写真では見えていない別の地図があるのか、それとも最後だけは地図とは全く関係のない●なのか...?
早く実物を見てみたいです。
そしてこれらの内容は仕掛けのひとつとしてライブの内容とどうリンクするのでしょうか。
今からとても楽しみですね。
追記:6月3日の初日のライブに行ってきました
6月3日のパシフィコ横浜に行ってきました!
序盤からずっと、小沢さんの言葉や音楽に引き込まれました。
どれも素晴らしかったのですが...。
個人的には2年前の飛ばせ湾岸新木場でみんなで大合唱をし、動画をみんなで一斉送信し、湾岸に行けなかった人たちにもしっかりと届いた、あの曲を聴けたことが一番良かった。
2年前の状況、この2年のこと、現状が走馬灯のように駆け巡り、2年前に一緒に行った友、行けなかった友、そして今回一緒に行けた友、行けなくなってしまった友のことなどを思い起こして、涙が止まらなかった。
ひとまずライブの感想はこれくらいにして、グッズの地図について。
ライブの音は、確かにグッズや展示とがっつり繋げてありました。
場所も概ね合っていたような。
この記事で取り上げた「強い気持ち・強い愛」の北西へと延びるラインについては、電子回路を購入してみてみたのですが、これだけでは特定の場所が分かりませんでした。
が、ライブの物販の展示として、同じ地図が詳細な地図画像とともに展示してあったのです!
ということで次回、物販の展示について記事を書く予定です。
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